ラーメンだけじゃない!いいね満彩 喜多方市

自然豊かな喜多方市で子育て!育児サポートや子どもたちの教育環境もご紹介

大自然を身近に感じられる喜多方市は、「のびのびと子どもを育てたい」というニーズにも適したまちです。市民から、充実した子育て支援や教育環境を評価する声が多数上がっています。

喜多方市内の子育て状況について、官民によるサポート内容や学校教育の特徴を交えてご紹介します。

子どもと保護者の遊び・学び・憩い・集いの交流拠点

喜多方市には子育て交流・支援や地域医療人材養成の拠点であるひとづくり・交流拠点複合施設「アイデミきたかた」があり、多くの親子連れが利用しています。屋内の子ども遊び場や子育て支援ルーム、子どもの生活学習支援ルームなどを備え、喜多方市の子育て支援のシンボル施設としても知られています。

アイデミきたかた
アイデミきたかた

JR喜多方駅からバスで約15分の立地で、駐車場・駐輪場もあるためマイカーや自転車でもおいでいただけます。館内はフリーWi-Fiを完備しており、1階ロビー・エントランスホールや2階交流スペースは飲食も可能。遊び場では子どもたちの笑い声が聞こえ、ベビールームでは授乳やおむつ交換をする設備が整っています。

アイデミの名称は「(一緒に)行こう」という意味の会津の方言がもとになっていて、一般公募で決まりました。幼い子どもに大人たちが「〇〇ちゃん、あいでみ」と呼びかけ、手を携えて出かける場面などで使われる言葉です。まさに「あいでみ」と声をかけられるかわいい子どものように、市民に親しまれる施設になってほしい、という思いが込められています。

アイデミきたかたロゴマーク
アイデミきたかた ロゴマーク

「アイデミ」「きたかた」の頭文字のAとKを組み合わせたデザインのロゴマークも、一般公募で決まりました。「一緒に行こう」と、連れ立って歩く人に見えるように描かれている点も特徴的。

マルシェやマタニティビクス・ベビービクス、ふれあい看護などの体験、子ども用品のリユースコーナー、食のバランスチェックなど、家族そろって楽しめる企画が盛りだくさんの「子育て応援!アイデミDAY」、管理栄養士に相談したり、食育玩具など、親子で学べる「食育フェスタ」といったイベントも開かれ、大勢の人に遊びや学び、交流の機会を提供しています。

さまざまな遊具を体験できる「めごぷらざ」で、運動神経やコミュニケーション能力の発達図る⁉

アイデミきたかた館内中央には、吹き抜け構造のスペースを活用した屋内子ども遊び場「めごぷらざ」があります。めごぷらざの名称は、東北地方の方言で「かわいい」、「愛しい」を意味する「めごい」が子どものイメージそのものであることから、子どもたちの健やかな成長を願って一般公募から選ばれました。めごぷらざには東北地方最大級のネット遊具や、幼少期に身につけることで「運動神経が良くなる36動作」が体験できる大型遊具などがあります。

めごぷらざ
めごぷらざ

例えば1階から3階部分までつながったネットのジャングルジム、走れるトランポリン、中に入って360度の回転が楽しめるホイール、クライミングウォール、「ごっこ遊び」が楽しめるロールプレイエリア、スライダー、砂場、ランニングサークル、屋外にはサーキット場などがあり、0歳児から小学生までが楽しめる遊具がたくさん。子どもたちは遊び方を教えたり、サポートしたりするプレイリーダーのアドバイスも受けながら、それぞれの年齢に適した遊具を使って身体を動かしています。

1クール75分の利用時間が設けられていて、小学生以下の子どもが対象で保護者と一緒にご利用いただきます。1歳未満の乳児や喜多方市、北塩原村、西会津町にお住まいの方、障がい者手帳を持っている子どもは無料で遊べます。そのほかの子どもの使用料は1クール200円、保護者は無料です。

さらに、めごぷらざで遊ぶと市内協力店で使える商品券と引き換えられる「m(めご)ポイント」を貯めることができます。協力店は喜多方ラーメン店や道の駅のレストラン、カフェ、キッチンカー、スーパーなどがあります。

めごぷらざで親子で遊んで、貯まったポイントは家族で出かけたり買い物をしたりする際に使えるというポイ活システムは、利用者の人気も高いです。

子育てを地域でサポートするスペースや事業で、育児の不安を解消

アイデミきたかたの1階子育て支援ルームでは子どもたちがおもちゃで遊んだり、保護者同士が語り合う姿も見られます。

子育て支援ルーム
子育て支援ルーム

ルーム内では育児講座の開講や、子どもの衣類やおもちゃのリユースといった取組も行われています。また、2階相談ルームでは母子保健や子育てに関する相談を受け付けています。

両ルームを運営する「NPO法人クラブまちてらす」では、子どもを有償で一時預かりする「ファミリー・サポート」や、育児経験者が現役の子育て家庭を訪問して悩みを聞いたり一緒に子育てしたりする「ホームスタート」事業も展開。育児を地域でバックアップするさまざまな取組を展開しています。

自然の恵みや郷土の産業、先人の教えに基づく教育で、心豊かな子どもに

農業科
農業科

学校現場では、自然豊かな環境や農業、郷土の偉人の功績を生かした特色のある学びが見られます。

喜多方市は全国の食味ランキングで最高水準の「特A」の評価を獲得し続ける米や、東北地方有数の生産量を誇るグリーンアスパラガス、夏秋キュウリ・トマト、チェリートマトなど高品質な農産品の生産地として知られています。平成18年に農業教育特区の認定を受け、小学校に全国初の教科としての「農業科」を設置しました。現在は教科としては廃止されているものの、「総合的な学習の時間」の中で「喜多方市小学校農業科」という名称で授業が行われています。児童らは農作業を実体験し、自然に触れて豊かな心を育み、集団作業を通して社交性を身につけています。

また喜多方市は人材の育成、青少年の健全育成などを目的に平成23年に「喜多方市人づくりの指針」を策定しています。「未来を拓く喜多方人」として5つの目標を掲げるほか、児童生徒の目指す姿として、「なかよく たくましく 生きる」も示されています。

指針は喜多方で盛んに学ばれてきた日本の陽明学の始祖・中江藤樹(なかえ とうじゅ)の精神や郷土の偉人の教え、風土や歴史を踏まえて策定されました。市内の学校や各地域では、先人の考えや生き方を学ぶ取組も活発に行われています。

例えば、市内小学校の中には地元出身の慈善事業家・瓜生岩子(うりゅう いわこ)が「貧しい子どもたちのために」と広めた、水あめづくりを体験するため、岩子が材料に使ったサツマイモなどの栽培から調理まで、一連の作業に取り組んだ学校があります。このように先人にならって奉仕の心を学ぶなど、喜多方市内の特色ある教育は保護者からも高い評価を集めています。

学校・家庭以外の居場所づくりも

喜多方市では「学校に行けない」「勉強が分からない」「洋服や学用品がそろえられない」といった事情を抱える家庭を積極的にサポートする動きも目立ちます。

生活学習支援ルーム
子どもの生活学習支援ルーム

アイデミきたかた1階の子どもの生活学習支援ルームでは、学習ボランティアに勉強を教えてもらえたり、保護者とごはんやおやつを食べて過ごす子どもたちの姿が見られます。このルームは子どもや保護者に学校・家庭以外で安心して居心地よく過ごせる居場所づくりに取り組む「子どもの居場所れんが運営委員会」が運営。アイデミきたかたや同市寺町のスペースで活動しています。

ほかに、子どもの体験企画なども開催。夏休み・冬休み中などにお米や食品を各家庭にまとめて届けたり、要望のある家庭に対して衣服や学用品を提供する活動も行っています。さらに社会福祉士やスクールソーシャルワーカーによる相談業務も受け付けており、各家庭の事情に合わせた支援策を紹介しています。

子どもの年齢や適性、環境などにより、子育て世代を取り巻く事情は異なります。喜多方市では子育てを支援する体制や、子どもたちの情緒を育む教育環境が整っています。家庭ごとに異なる子育ての多様な悩みや不安に対しても、バックアップする仕組みが充実しています。

「子どもたちに自然に囲まれながら、個性を発揮してほしい」「学習のサポートを受けながら、のびのびと育ってほしい」「郷土を誇り、人を思いやる心豊かな人間に育ってほしい」といった保護者の願いがより一層満たされるように、さらなる子育て環境の向上が図られています。

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