ラーメンだけじゃない!いいね満彩 喜多方市

春の足音の聴こえ始めた喜多方市を駆けめぐる!草花にときめき、歴史に思いめぐらす魅惑スポットを探訪

「花でもてなす観光」を進める喜多方市にとって、春は話題あふれるシーズン。心地よい風を感じながらドライブをしながら山野を彩る草花を愛でたり、まち歩きを楽しんだり。春の喜多方を満喫するのにぴったりな観光地や景勝地などをご紹介します。

喜多方の春と言えば花!名所と桜の共演が楽しめる映えスポットも

喜多方市では例年、4月中旬ごろから桜が開花します。桜のシーズンが到来すると、市内各地にある観賞スポットは多くの人でにぎわいます。喜多方で桜を楽しめるエリアをご紹介します。

日中線記念自転車歩行者道(押切東など)

昭和59年に廃線になった「旧国鉄日中線」の軌道敷を利用して整備された自転車歩行者道。約3キロに渡って千本のしだれ桜が植えられており、春には視界を埋め尽くさんばかりの花々を見上げながら散策する人であふれます。

日中線記念自転車歩行者道

SL広場や休憩所なども設けられています。かつて日中線で活躍していた蒸気機関車としだれ桜のベストショットを狙うカメラ愛好家も多いです。

日中線しだれ桜並木

4月11日~20日はライトアップ、4月4日~23日には、喜多方さくらまつりも開催される予定です。

日中線記念館(熱塩加納町)

旧国鉄日中線の熱塩駅の駅舎を利用し、当時の鉄道資料などを紹介する記念館。当時としてはモダンだった洋風の造りが特徴的。敷地内にはラッセル車や転車台なども展示されており、レトロ感あふれる空間を桜が彩ります。

日中線記念館
画像:(一社)喜多方観光物産協会

4月中旬~下旬はライトアップされるため、夜桜観賞に訪れる人も多いです。

御殿場公園(塩川町)

会津藩指定の鷹狩場、歴代藩主一家の行楽地だったことからも地元住民になじみ深い公園。堰などに植えられた約200本のソメイヨシノが楽しめます。

御殿場公園
画像:(一社)喜多方観光物産協会

4月中旬~下旬はライトアップされるため、夜桜観賞に訪れる人も多いです。

道の駅「ふれあいパーク喜多の郷」(松山町)

温泉施設やレストラン、喜多方の風土や歴史を伝える施設などを備える道の駅。レストランは喜多方ラーメンバーガーやラーメン丼、ラーメンピザなど、ご当地グルメをテーマにしたオリジナルメニューで話題を集めています。

春には八方池の周囲に植えられた約70本のソメイヨシノが、多数のドライブ客を出迎えます。

八方池
画像:(一社)喜多方観光物産協会

沼ノ平(山都町)

4月中旬から下旬に池のほとりで花を咲かせたオオヤマザクラを水鏡でも観賞できるスポット。「鏡桜」の呼び名で知られています。満開から散るまでの期間も短く、毎年多くの観光客や写真愛好家が見ごろを狙って訪れます。

沼ノ平
画像:(一社)喜多方観光物産協会

桜のほかにも、春の喜多方市では目に鮮やかなさまざまな植物を楽しめます。春のお出かけにぴったりなスポットをご紹介します。

三ノ倉高原(熱塩加納町)

夏はひまわり畑、冬はゲレンデとして、四季を通じて多数の観光・レジャー客を迎える高原。5月中旬~下旬ごろには、満開の菜の花によるパノラマが楽しめます。

三ノ倉高原

沼ノ平の福寿草(山都町)

広さ5ヘクタールに100万株以上の福寿草が集まる、国内最大級の群生地。見ごろは3月下旬~4月中旬で、毎年3月には福寿草まつりも開かれます。陽光に照らされた花々が一気に黄金色に輝く景色は、圧巻ものと評されます。

福寿草
画像:(一社)喜多方観光物産協会

鳥屋山登山道のカタクリ群生地(高郷町)

会津地域の名峰が見渡せる鳥屋山のふもとにある、カタクリの群生地。カタクリは紫色で先の尖った形が特徴で、「春植物」の代表とされています。群生地は広さ20ヘクタールと推定されており、山開きの4月下旬ごろに見ごろを迎えます。

カタクリ
画像:(一社)喜多方観光物産協会

黒森山登山道のイワウチワ(熱塩加納町宮川)

飯豊山や磐梯山、猪苗代湖が望める標高917メートルの黒森山の登山道沿いにあるスポット。5月上旬ごろにはギザギザの輪郭をした薄い紅色のイワウチワの花々が、登山客をお出迎えします。

イワウチワ

市民が丹念を込めて育てた草花を公開しているオープンガーデンも、各所にあります。

ファーム花見ローズガーデン(熱塩加納町)

バラ250種260本のほかクリスマスローズやアルケミラ・モリス、初雪草などさまざまな植物が育てられています。6月ごろに春バラが見ごろを迎えます。訪問時は予約が必要。

ローズガーデン
画像:(一社)喜多方観光物産協会

八草苑(山都町)

ケヤキ、ナラ、ヤマツツジなど300本が植栽されている広さ1ヘクタールの日本庭園。春には園内を鮮やかに埋める芝桜を眺めながら、お弁当を食べることもできます。

八草苑
画像:(一社)喜多方観光物産協会

草花を観て楽しむほか、春ならではの喜多方の農作物の収穫にも挑戦してみてはいかがでしょうか。グリーン・ツーリズムサポートセンター(TEL:0241-24-4488)では、予約制でグリーンアスパラガスの収穫体験を受け付けています。甘味が強く、食卓では見かけないほどの極太のアスパラが手に入るかも。

アスパラ
画像:(一社)喜多方観光物産協会

春光に誘われ、喜多方のまちをうららかに満喫

会津盆地の長い冬が終わり、暖かい日差しの下で活動的に過ごしやすくなる春。さまざまな草花に出会える山間部に出かけるだけでなく、時間をかけてまちを散策するのもおすすめです。

中心市街地には、国から重要伝統的建造物群保存地区に選定された小田付(おたづき)地区があります。近世に近くの村から定期市が移り醸造業が盛んになるなど、在郷町として栄えた歴史のある小田付。約15.5ヘクタールに店蔵や土蔵、門、江戸時代末期までに整備された道、水路など伝統的な建造・構造物が並び、「蔵のまち」を象徴するエリアです。

大森家

蔵屋敷など往時の建物を生かした飲食店や観光案内所などの並ぶ「おたづき蔵通り」は、交易地・醸造町の風情に浸りながら買い物や食事が楽しめる空間。食事処や民芸品コーナーを備える「蔵屋敷あづまさ」、チャーシュー専門店「にくにく工房」、「竹工房たけや」、クラシック音楽を聴かせて発酵させた音楽酒・蔵粋(くらしっく)の醸造で知られる小原酒蔵など、話題性の高いお店が並びます。

喜多方市役所やJR喜多方駅周辺地域では、買い物をしながら国登録有形文化財に出会えるレトロ横丁商店街や、塗り職人のまち・菅原町が人気。いずれも日中線記念自転車歩行者道から徒歩圏内のため、桜見物とまちの散策をセットで楽しめます。

喜多方駅
画像:(一社)喜多方観光物産協会

レトロ横丁商店街中心部には喜多方最古の酒蔵を残す創業380年の清川商店があり、酒蔵見学や利き酒、仕込みに使う喜多方の超軟水の試飲もできます。

また醤油・味噌醸造元の若喜商店では、国登録有名文化財の店舗やれんが蔵が見学可能。昭和6年につくられた店舗は、喜多方市出身の大学生で後に大成建設社長となる本間嘉平氏が卒業制作として設計した逸話でも知られます。敷地内にあるれんが蔵や縞柿を素材にした座敷蔵も、観光客や建築関係者の耳目を集めます。

ほかにも茶屋・島慶園店舗蔵など、有名文化財の建物をチェックしながらまち歩きを楽しむことができます。

島慶園
画像:(一社)喜多方観光物産協会

菅原町は、会津を治めた戦国武将・蒲生氏郷が近江から呼び寄せた職人たちの技術が伝わる地です。漆工房や漆器蔵、漆器店に囲まれたまちを歩きながら、長きに渡り培い続けられた技術やセンスに触れられます。

喜多方市内には、壮大な自然美や在郷町のたたずまいを伝える多彩な観光スポットがあります。中心市街地を細かく回ったり、市街地と山間部を巡ったり、トレッキングやサイクリングに挑戦したりと、さまざまな旅の楽しみ方ができます。春の爽やかな空の下で、活気に満ちた喜多方の人、まち、空気に触れてみてはいかがでしょうか。

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